古書店・猫目堂

実在しない古書店。でも確かな想いを綴り、ここに置いてゆきます。

【猫目堂店主のオススメ書籍①】

読書の秋、ってことで、ここ半年は本を読んでいない(笑)店主のお気に入りな本を紹介しようと思います。




【どこから行っても遠い町】
川上弘美 著)

どこか近くにありそうなちいさな商店街。
魚屋さんや居酒屋、喫茶店
そこに働く人やお客さん、さらにそこに繋がる人々…

それぞれの人々の視点から語られていくそれぞれの物語は、少しずつクロスして繋がってゆき、またその商店街へと帰結します。

普通の、でもちょっと歪な登場人物たちの日常。
でも普通の人生ってそんなもんだよな〜なんて。

哀愁漂う1冊だと思います。




長い長い殺人
宮部みゆき 著)

普通、登場人物は人間の場合が多いですよね?
この本はなんと「財布」の主観で語られてゆきます!

刑事の胸ポケットに収まっている財布
事件の目撃者の財布
死者の財布……など。

持ち主や状況、財布の中身。
口調や性格、見た目も様々な個性的な「財布」たちの視点から事件の真相が徐々に明らかに

ちょっと変わったミステリー小説になってますね。




…如何でしょうか?
もし興味がおありでしたら、ぜひ手にとってみて下さいね。
また別のオススメも紹介できたらと思います
それでは、またの機会に(^^ゞ